記事更新日:2024/3/4/
SPIと適性検査を突破するためのコツについて解説!

はじめに

選考においてSPIを導入する企業は多いです。

また、能力検査だけでなく、適性検査で就活生がどのような人材かを知り、ミスマッチを防ごうとする企業も多いです。

ですので、SPIでは能力検査と性格検査の両方の対策をしておくことが不可欠です。

能力検査や適性検査に絶対受かりたい就活生は、ぜひご参考にしてください。

SPIや適性検査とはどんなもの?

SPIは能力検査ともいいますが、全部ひっくるめて適性検査ともいわれます。

もともとSPIはリクルートマネジメントソリューションズ社が開発した検査で、人の性格や能力を測るために使います。

SPIは厳密にいうと、仕事上必要な知能を測る能力検査と、性格を把握するための性格検査に分かれています。

能力検査認知能力を測るための検査で、言語と非言語の2種類あります。言語では語句の意味や話の要約、理解力が問われています。非言語では主に数字を扱い、数学的な課題や論理的思考力を試します。一部の企業では、英語能力や構造的な理解力も測定されます。
性格検査性格検査は、個人の個性を測る検査です。日常の行動や思考についての質問が中心で、それぞれの性格を理解するために使われます。個性の評価を通じて、その人が社風や業務に合っているかを判断します。

SPIや適性検査の対策をしないとどうなるの?

企業がなぜSPIや適性検査をするかというと、就活生の能力や性格、適性を測るためです。

SPIのスコアが低いと、倍率の高い企業の足切りにあって選考から漏れてしまうでしょう。

適性検査の結果や内容は、入社後の部署選定の時の参考にされることもありますが、面接の参考資料に活用されることもあります。

矛盾が生じていると企業にばれて心象が悪くなる恐れがあります。

効率よくSPIの対策をするには?

多くの企業がSPIを導入しているため、就活生にとってSPIは通らなければいけない道となっています。

といっても大学受験レベルほど内容は難しくなく、対策すれば短時間でも高得点がとれる可能性は十分にあるでしょう。

言語分野の対策はどうする?

言語分野では次のような問題が出題されます。

出題分野
二語の関係性 2つの語句と同じ二語の関係にあたるものを選択する
語句の意味 問題文と意味と合致する語句を選ぶ
語句の用法 問題文に引かれた下線部の語句の意味と合致する語句を選ぶ
文章整序 文章を並べ替えて1つの文章を作る
空欄補助 文章中の空欄に入る適切な語句を選ぶ
熟語の成り立ち 熟語が提示されるので、その意味を選択肢の中から選ぶ

言葉の意味を知った上で回答するものが多いため、語句の意味をしっかり押さえておくことが必須です。

非言語分野の賢い対策法

非言語分野では、次のような分野が出題されます。

出題分野
推論 提示された情報から正しい解答を導き出す
場合の数 与えられた条件に組み合わせが何通りあるのかを解答する
確率 確率を求める
割合 割合や比率を求める
集合 複数の集合に関する情報から該当する答えを導く
表の読み取り データが記された表を読み取り、解答をしていく
速度算 速度、距離、時間から他の情報を解答する
仕事算 全体の仕事に対し、1人あたりの仕事量を求める
金額計算 原価、定価、売値など金額にかかわる数字から計算する
分担計算 情報を元に1人あたりの仕事量や分配を求める
特殊計算 提示された情報から求められているものを解答する

主に計算を使った問題が多いです。そのため計算力が求められます。ただ、計算だけでは高得点はとれません。

というのも、推論など文章を理解しなければ解けない問題も出題されるからです。

対策としては公式をまず暗記することです。どこから始めたらいいかわからない場合、傾向の高い問題から始めましょう。また、苦手な分野も重点的に対策してください。

英語の対策

SPIで英語の問題が出題されることは稀ですが、出題されるとしても傾向があります。

英語の問題では次のようなものが頻出するでしょう。

出題分野
同意語 出題された単語と似た意味を持つ単語を選ぶ
反意語 出題された単語と反対の意味を持つ単語を選ぶ
空欄補充 出題された英文の空欄に入る適切な語句を選ぶ
単語の意味 英語の文章を読み、それと最も近い意味を持つ単語を選ぶ
語文訂正 提示された文章の中で間違った文を訂正する
和文英訳 日本文を英語に翻訳する
長文読解 長い英文を読み解き、出題された問題に解答する

外資系企業は特に業務で英語を使う頻度が多いため、就活生の選考として英語分野のSPIを含めることがあります。

英語の問題が導入されやすい業界といえば、メーカー、外資系、商社、広告関係が主です。自分が志望する業界や会社が英語のSPIを導入しているか確認しましょう。

英語の問題を対策する上では、やはり英単語力をつけることです。

SPIに頻出する英単語を、いかに正しく覚えているかによって解ける問題数は変わってきます。ただ意味を覚えるだけでなく、どういうシチュエーションで、どのように使われるかも押さえておきましょう。

構造的把握力検査

物事の背景にある関係性や共通事項を読み解き、構造的に把握する能力が問われる検査です。

正答するためには情報を整理する必要があります。

コンサル会社や広告、不動産、商社を中心とした業界でよくみられます。

問題例:構造の似ている組み合わせを選ぶ 選択肢
1.資料の8割は紙でそのうち3割は厚紙。厚紙は資料全体の何割か 1と21と3

1と4

2と3

2と4

3と4

2.共同開発者のAとBは5:4の開発費に応じて利益を分配。Bの取り              分は利益の何%か
3.片付けをするのに姉は3m四方、妹は2m四方の広さを担当。 姉の仕事量は妹の仕事量の何倍か
4.大学の1年生と2年生にバイトの経験有無を聞いたところ、 半数が「ある」と答え、2年生がその50%を占めた。

 バイト経験のある1年生は全体の何%か

難しく感じるでしょうが、要するに情報の中で論理的な関係を読み取り、グループ分けができればいいのです。

性格検査

正解・不正解がないので比較的簡単です。

例えば次のような質問に答えていきます。

質問例 選択肢
1.欲がないほうだ ・あてはまる・どちらかといえばあてはまる

・どちらかといえばあてはまらない

・あてはまらない

・わからない

2.イライラしやすいほうだ
3.チャレンジをしていきたいほうだ
4.1人でいるのが好き
5.引きずりやすいほうだ

能力検査のように思考力を求められることはほとんどなく、人によっては非常に簡単に感じるでしょう。

自分について問われるため、まるでアンケートに答えているかのようです。

気を付けるべきことは、嘘をついて回答しないことです。

実際の自分以上に自分をよく見せようとしないでください。

別の質問で矛盾が生じ、バランスが悪くなります。

露骨に嘘をついていると、嘘をつきながら回答していることが企業にも伝わってしまいます。

それこそ心象を悪くしてしまうので避けるべきです。素直な気持ちで答えましょう。

SPIや適性検査を受ける時に意識すること

受検する時は時間配分を意識してください。

時間意識がないとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

1問にあまり多くの時間を費やせると考えないでください。

時間を測りながら、模擬試験として自宅で実践問題に取り組んでみましょう。

本番でも時間を意識することが大切です。

SPI、適性検査対策はいつ頃から始めたらいい?

初めてのSPIだと不安なこともあるでしょう。

SPIの対策をしたほうがいいとわかっているものの、いつ頃から始めるのが妥当なのかと迷う方もいるはずです。

結論からいうと、本番の3か月前からコツコツ取り組むことをおすすめします。

就活自体は、大学3年生の3月1日から広報活動が本格的に始まります。

就活生は広報を参考にしながら、6月には面接など本格的な選考に進んでいきます。

就活の要素はSPIだけではなく、ほかにも時間をとられることが想定されます。

そのため、大学3年生の1月頃から対策しましょう。

問題傾向をつかみ、無駄な勉強は避けましょう。

SPIはどんな形式で行われる?

SPIのテスト形式は複数あります。

どのような種類があるか把握しておきましょう。

1.テストセンター

外部会場で試験を受けます。専用の会場でパソコンを使って回答していきます。最もポピュラーな形式なので、パソコン操作にも慣れておいたほうがいいでしょう。

メモはしても構いませんが、持参ではなく貸出となります。

電卓については使用が禁止されていることが多いです。

テストセンターで受ける時は電卓に頼ろうとせず、自分で計算できるようにしてください。

テストセンターのいいところは、その結果を複数の企業に使い回せることです。

高得点がとれればほかの企業の選考の際にも生かせて有利でしょう。

就活生は何度も受検する必要はなく、一度受ければその結果を活用できます。

2.Webテスティング

自宅で受けられる形式です。パソコンも自宅にあるもので構いません。

ご自分の都合に合わせて受けられるのが魅力です。

問題内容はテストセンターとは異なります。

出る問題もあれば出ない問題もあります。

3.インハウスCBT

企業があらかじめ準備したパソコンで受ける形式です。Webテスティングと内容は類似していますが、実際にインハウスCBTを導入する企業は少数です。

4.ペーパーテスト形式

いわゆる筆記テストです。

パソコンを使うことはなく、机の上でテストを受けます。テスト会場は基本的に企業が指定したところまで出向きます。

すべてマークシート方式です。最近はパソコンを使ったSPIが多いですが、一部の企業はペーパーテストを採用しています。出題範囲が広いため、対策しなければ範囲は広いでしょう。

対策なしで臨むのはリスクが高いです。

その代わりに問題文全部をざっと眺めることができるため、問題量を事前に把握したり、ペース配分したりしやすいです。

前の問題に戻ったり、一つ飛ばして後の問題に進んだりもできて自由性があります。

まとめ

SPIと適性検査を受ける前には、コツコツと対策しておく必要があります。

テストの受け方には種類があるので、志望する企業がどれを採用しているかも確認しておきましょう。

SPIの対策をおろそかにしてしまうと、その後の選考にも響いてしまうので、後悔のないように対策してください!

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