はじめに
SPI対策をする時は、問題を解いて傾向や対策法を把握することが大切です。
特に、過去問を使いながら対策すると力がついてきます。
実際に過去に出題された問題なので、SPI独自の出題傾向に慣れるでしょう。
本記事では、初めてSPIを受検される就活生の方のために、SPIについて詳しく解説していきます。
過去問や解説も紹介していきますので、実際に挑戦してみてください。
SPIの過去問を解くことが大切な理由とは
SPI対策のアプローチ法はいくつかありますが、過去問に取り組むことはとても重要です。
まずは過去問を解いてみてください。
そうすれば自分の不得意な部分が見えてきます。
苦手な分野を把握しておけば、その苦手な部分を重点的に学べるでしょう。
苦手意識があっても、何度も解いているうちに理解が深まってくることがあります。
特に非言語問題は同じパターンの問題が出ることが多いので対策しやすいでしょう。
解法を理解したら、問題集を反復してください。
そして再び過去問に取り組むのです。
過去問は何度解いても損はありません。
反復することで過去問の問題も解法も定着してきます。
苦手な分野を特定して集中的に対策していけば得点を伸ばせるでしょう。
このプロセスを続けることが大事です。
SPIの過去問や例題を学んでみよう
SPIの能力試験は、言語問題、非言語問題、構造的把握力検査、英語の4つの科目から成り立っています。
その中で構造的把握力検査と英語は、企業によって行われないことが多いです。
ですが、言語と非言語問題は必ず出題される範囲なので、対策しておけば無駄にならないでしょう。
言語の問題はどんな問題?
言語の問題は要するに国語の問題です。
学校で受けた国語のテストを思い出しましょう。
文章を理解する読解力や、語彙力が求められます。
SPIの問題形式に慣れていないと時間が短く感じて最後まで解けない可能性があります。
そのためしっかり対策しておきましょう。
本来とれるはずのところで点数を逃してしまうのはもったいないです。
言語問題で出題される具体的なパートは下記の通りです。
- 二語の関係
- 語句の意味
- 語句の用法
- 文章の整序
- 空欄補充
- 長文読解
それでは例題をみていきましょう。
例題① 二語の関係
【問題】設問で示された二語の関係を考えて、それと対応する関係となるように写真:カメラ
計測:( )
選択肢:
A. 定規
B. 時計
C. 温度計
D. 計算機
E. 体重計
解答・解説:
C
写真を撮るためにはカメラが必要。同様に温度を計測するためには温度計が必要です。
例題② 語句の意味
他人に迷惑をかけることを気にせず、自分の欲望に従って行動する様子
選択肢:
A. 自己中心的
B. 思いやりがある
C. 協調性がある
D. 謙虚
E. 礼儀正しい
解答・解説:
A. 自己中心的
用例:彼の自己中心的な行動は周囲を困らせている。
思いやりがある→他人の気持ちを考える
協調性がある→他人と協力して行動する
謙虚→控えめである
礼儀正しい→礼儀を守る
例題③ 語句の用法
彼は新しい課題に取り組むことが多い
選択肢:
A. 彼女は会議に遅れることがたまにある
B. この装置は故障することが稀だ
C. 私はジョギングをすることが決してない
D. その計画は変更されることがしばしばある
E. 彼は仕事を避けることが得意である
解答・解説:
D. その計画は変更されることがしばしばある
「〜することが多い」は頻度を表す用法で、Dが一致。Aは~ことがたまにある(時々)、Bは~ことが稀だ(稀)、Cは~ことが決してない(絶対的な否定)、Eは~ことが得意である(得意)
例題④ 文章の整序
つぎのアからオを意味が通るように並び替えたとき、2番目と3番目にくる文の組み合わせを選びなさい。
ア 見事な結果を出し、
イ 彼女は長年の研究に没頭し、
ウ 未知の科学的領域を開拓することに成功した。
エ その過程で多くの困難に直面したが、
オ 最終的には世界を驚かせる発見に至った。
【選択肢】
A.アとエ
B.エとア
C.イとエ
D.エとウ
E.ウとオ
F.オとイ
【解答・解説】
答え:B
はじまりはイ以外にないですね。エは道のりへの挑戦の文章なので始まりの文章としては合っていません。長年の道のりから結果へと表現するためエ→ア→ウ→オとなります。イエアウオ
例題⑤ 空欄補充
経済の急激な( )により、多くの企業が新たな戦略を模索している。
【選択肢】
A.進歩
B.変動
C.成長
D.拡大
E.収縮
【解答・解説】
答え:B
文中の「経済の急激な」というフレーズから、経済状況の変化に関連する適切な漢字を選ぶ必要があります。「変動」は急激な経済の変化を表すのに適した単語です。他の選択肢(進歩、成長、拡大、収縮)も経済に関連する単語ですが、文脈において「急激な変動」が最も自然に当てはまります。
例題⑥ 長文読解
【問題】以下の文章を読み、問いに答えなさい。
デジタル化の進展は、教育分野にも大きな変化をもたらしている。伝統的な教室での学びとは異なり、オンライン教育は時間や場所の制約を超え、多様な学習スタイルを可能にしている。オンライン教育の普及は、特に遠隔地に住む学生や、時間的制約がある学生にとって、大きな恩恵をもたらしている。
しかし、オンライン教育には課題も存在する。技術的な問題やアクセスの不平等は、オンライン教育の普及における大きな障壁となっている。インターネット接続の品質やデジタルデバイスの利用可能性は、地域や経済状況によって大きく異なり、これが教育の機会に格差を生むことになる。また、オンライン学習に必要な自己管理能力や自律性は、すべての学生に備わっているわけではない。
加えて、オンライン教育の普及は、教師の役割にも影響を及ぼしている。教師は、オンラインでの授業の設計や運営において新たなスキルを身につける必要がある。オンライン授業では、学生の参加を促進し、学習成果を確実にするために、より工夫が求められる。しかしながら、オンライン教育における教師の役割の変化に対する十分な研修やサポートが提供されていない場合が多い。
未来の教育においては、オンライン教育と伝統的な教室教育の融合が期待されている。いわゆるブレンデッドラーニングと呼ばれるこのアプローチは、オンライン教育の利点と教室での対面学習の利点を組み合わせることを目指している。これにより、学習の効果を最大化し、教育の格差を減少させることができると期待されている。しかし、このような教育システムの実現には、適切な技術基盤の整備、教師の研修、教育内容の革新が必要である。
【設問】
1.オンライン教育が伝統的な教室教育と異なる点は何ですか?
ア:オンライン教育では、時間や場所に縛られずに学習することが可能であり、伝統的な教室教育よりも学習スタイルが柔軟です。
イ:オンライン教育はデジタルツールを活用し、インタラクティブな学習体験を提供することが多いが、伝統的な教室教育では対面での直接的なやりとりが中心です。
ウ:オンライン教育では主に数学や科学の授業が提供され、文系科目は伝統的な教室教育でのみ行われる。
A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ
【解答・解説】
D
ア(正解)はオンライン教育の最大の利点の一つは、その柔軟性です。学生は自宅や他の場所から、自分のスケジュールに合わせて授業を受けることができます。これは、特定の時間に特定の場所で行われる伝統的な教室教育とは大きく異なります。
イ(正解)はオンライン教育では、ビデオ講義、インタラクティブなクイズ、ディスカッションフォーラムなど、多様なデジタルツールが使用されます。これにより、学生はより積極的に学習に参加し、個々の理解度に応じた学習が可能になります。これは、伝統的な教室での一方向的な授業形式とは異なる点です。
ウ、この回答は誤っています。オンライン教育は数学や科学に限定されず、文系科目を含む幅広い分野で提供されています。文系科目もデジタル教育のプラットフォームで効果的に教えられており、オンラインと伝統的な教室教育の間に科目別の区分は存在しません。
【設問】
2.オンライン教育の普及における主な課題は何ですか?
ア:技術的な問題やアクセスの不平等。インターネット接続の品質やデジタルデバイスの利用可能性に地域や経済状況による格差があり、教育の機会に不平等を生んでいます。
イ:オンライン教育の内容が非常に複雑で、ほとんどの学生に理解できない。オンライン教育の内容が伝統的な教室教育よりも難解であるため、学生がついていけないことが問題になっています。
ウ:オンライン教育における教師の技術不足。多くの教師がオンライン教育のツールを適切に使いこなせず、授業の質が低下している。
A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ
【解答・解説】
A
ア(正解)はオンライン教育の普及における実際の大きな課題を指摘しています。インターネット接続の品質やデジタルデバイスの利用可能性は、地域や経済状況によって大きく異なることがあります。これにより、特定の学生群が教育の機会を十分に得られないという不平等が生じています。オンライン教育は理論上、多くの人に教育を提供する手段として有効ですが、実際にはこれらの技術的およびアクセスに関する障壁が存在します。
イはオンライン教育の内容が必ずしも伝統的な教室教育より難解であるとは限りません。むしろ、多くのオンライン教育プログラムは学生の理解を促進するために設計されており、インタラクティブな学習ツールや個別のサポートを提供しています。この回答は誤解を招くものです。
ウは一般的な課題としては不適切です。確かに一部の教師はオンライン教育ツールに慣れていないかもしれませんが、多くの教育機関では教師に対する適切な研修やサポートが提供されています。教師の技術不足がオンライン教育の普及における主要な障壁とは言えないでしょう。
【設問】
3.教師にとってのオンライン教育の普及に伴う変化とは何ですか?
ア:オンライン教育の普及により、教師は従来の教科書を完全に排除し、すべての教材を自ら作成する必要がある。
イ:教師は、オンラインでの授業の設計や運営に新たなスキルを身につける必要があり、特にテクノロジーを活用した教育方法や学生のオンライン参加を促進する手法を習得すること。
ウ:学生の学習進捗や理解度をオンライン環境で効果的に評価するための新しいアプローチを開発し、適用する必要がある。これには、オンラインテストや課題の提出、フィードバックの方法などが含まれる。
A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ
【解答・解説】
F
ア、この回答は誤解を招くものです。オンライン教育が教師に従来の教科書の使用を完全に排除し、すべての教材を自ら作成することを要求するわけではありません。実際、多くのオンライン教育プログラムでは既存の教科書や教材が活用され、デジタルリソースによって補完されます。オンライン教育においても、既存の教材は重要な役割を果たし続けています。
イ(正解)はオンライン教育の普及は教師に新たな技術的スキルと教育方法の習得を要求しています。オンラインで効果的に教えるためには、デジタルツールの使用方法、インタラクティブな授業の設計、オンラインでの学生の参加や関与を促進する方法など、新しいスキルとアプローチが必要です。これは伝統的な教室設定とは異なる課題を提起します。
ウ(正解)はオンライン教育では、学生の学習進捗や理解度を評価する方法も変化します。教師は、オンラインテスト、課題提出、フィードバックの提供など、新しい評価手法を開発し適用する必要があります。これは学生がオンライン環境でどのように学習しているかを理解し、適切な支援を提供するために重要です。
【設問】
4.ブレンデッドラーニングとは何でしょうか、その目的は何ですか?
ア:ブレンデッドラーニングは、オンライン教育と伝統的な教室教育を組み合わせた教育形態です。その目的は、オンライン教育の柔軟性とアクセシビリティと、教室での直接的な対面教育の利点を兼ね備えることにあります。
イ:ブレンデッドラーニングは主にオンラインゲームを通じた教育であり、学生のエンターテイメントと娯楽を目的としています。この方法では、ゲームベースの学習を中心に授業が構成されます。
ウ:このアプローチは、個々の学生に合わせたカスタマイズされた学習体験を提供し、学習の効果を最大化することを目的としています。オンラインリソースと対面授業のバランスを取ることで、学生のニーズに応じた柔軟な学習環境を作り出します。
A. アだけ
B. イだけ
C. ウだけ
D. アとイ
E. アとウ
F. イとウ
【解答・解説】
E
ア(正解)はブレンデッドラーニングは、オンライン教育の柔軟性とアクセシビリティを伝統的な教室教育の対面指導の利点と組み合わせた教育形態です。このアプローチの目的は、両方の教育形態の長所を活用し、より効果的で包括的な学習体験を提供することにあります。
イ、この回答はブレンデッドラーニングの概念を誤解しています。ブレンデッドラーニングは、オンラインゲームベースの教育とは異なり、ゲームだけを中心にした教育方法ではありません。ゲームを教育ツールとして使用することはありますが、ブレンデッドラーニングはオンラインと対面教育の組み合わせに重点を置いています。
ウ(正解)はブレンデッドラーニングのもう一つの目的は、学生の個別のニーズに合わせてカスタマイズされた学習体験を提供することです。オンラインリソースと対面授業を適切に組み合わせることで、学生は自分に合った方法で学習することができ、学習成果の向上が期待されます。
非言語の問題はどんな問題?
非言語の問題は、要するに数学です。
計算もありますが、表を分析する問題や、与えられた条件に基づいて解を求める問題も出題されます。
数的処理能力や論理的思考力が問われる問題が多く、公式やパターンを覚えれば得点アップが期待できるでしょう。
非言語問題は、以下の7つで構成されています。
- 割合・比
- 推論
- 図表読み取り
- 集合
- 確率
- 場合の数
- 計算
それぞれ例題をみていきましょう。
例題① 割合・比
▽問題
あるテレビ局のADが、ドラマ撮影スタッフ160名のために事前に弁当を発注することとなった。弁当は4種類で昼食と夕食分を用意する。スタッフは選択肢の中から昼食と夕食の弁当を自由に選ぶことできる。選択肢は、幕の内弁当、ハンバーグ弁当、唐揚げ弁当、カレーの4種類である。下記は、ADがスタッフ160人全員にヒアリングしたアンケートをまとめた表のうち一部を示したものである。例えば、昼食にハンバーグ、夕食に幕の内弁当を選んだ人は7人いる。昼食に唐揚げ弁当を選んだ人全体のうち40%が夕食にカレーを選んだということがわかった。昼食に唐揚げ弁当、夕食にカレーを選んだ人数を求めよ。
選択肢
A 8
B 12
C 16
D 20
昼食 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
幕の内 | ハンバーグ | 唐揚げ弁当 | カレー | 合計 | ||
夕食 | 幕の内 | () | 7 | 3 | 15 | 30 |
ハンバーグ | () | 6 | 10 | 11 | 36 | |
唐揚げ弁当 | 9 | 14 | 5 | 8 | 36 | |
カレー | ( ) | 15 | ( ) | () | ( ) | |
合計 | 32 | 42 | ( ) | () | 160 |
◎解答
正解はC。
昼食に唐揚げ弁当を選んだ人数をxとおくと、問題文より3+10+5+0.4x=xの公式ができる。これを解くとx=30。正解は0.4x=12のCとなる。
幕の内 | ハンバーグ | 唐揚げ弁当 | カレー | 合計 | |
幕の内 | (5) | 7 | 3 | 15 | 30 |
ハンバーグ | (9) | 6 | 10 | 11 | 36 |
唐揚げ弁当 | 9 | 14 | 5 | 8 | 36 |
カレー | (9) | 15 | (12) | (22) | (58) |
合計 | 32 | 42 | (30) | (56) | 160 |
例題② 推論
▽問題
P、Q、R、Sの4人兄弟がいた。4人の年齢に関して次のことが分かっている。
Ⅰ 4人合わせて32歳である。
Ⅱ PとQは同じ年齢である。
Ⅲ RはPよりも2歳年上である。
Sが12歳であるとき、Rは何歳であるか。
選択肢
A. 4歳
B. 6歳
C. 8歳
D. 10歳
E. 12歳
◎解答
正解:C
Ⅱ、Ⅲの情報から、P=xとおくと、Q=x 、R=x+2となる。
さらにⅠの情報より年数の和は32で、Sは12歳だから、x + x +x + 2= 32-12 より、x=6であり、Rは8歳。
▽問題
ある高校の学生200人の数学の成績について、以下のことがわかっている。
Ⅰ 70点以上80点未満の男子学生は80人いる。
Ⅱ 80点以上の学生は10人いる。
Ⅲ 70点未満の学生は70人いる。
70点以上80点未満の女子学生は何人いるか。
選択肢
A. 20人
B. 25人
C. 30人
D. 35人
E. 40人
◎解答
正解はE。
Ⅱ、Ⅲの情報から、70点以上80点未満の学生は200-10 -70 = 120人いる。
さらにⅠの情報より、そのうち男子学生は80人だから、女子学生は120-80 = 40人。
例題③ 図表読み取り
▽問題
ある市の3地区X、Y、Zの有権者の人数を調査した。
以下はそれをまとめた表である。表1は年齢別に有権者の人数を集計したもの、表2は3地区合計の有権者数に対する各地区の有権者数の割合を示したものである。
(?)に入る人数を答えよ。
表1
(横軸が年齢、縦軸が地区)
18歳以上20歳未満 | 20歳以上30歳未満 | 30歳以上60歳未満 | 60歳以上75歳未満 | 75歳以上 | |
X | 420 | 2218 | 5887 | 1998 | 1477 |
Y | 323 | 2010 | 6626 | 2411 | (?) |
Z | 600 | 3900 | 7000 | 800 | 2500 |
表2
(横軸が地区、縦軸が3地区合計の有権者数に対する各地区の有権者数の割合)
X | Y | Z | |
3地区合計の有権者数に対する各地区の有権者数の割合(%) | 30% | 33% | 37% |
選択肢
- 1,240
- 1,530
- 1,830
- 2,140
◎解答
正解:C
表1より
X地区の有権者数の合計は
420+2218+5887+1998+1477=12,000人
X地区の有権者数は12,000人であることがわかる。これが全体の30%を占めるので、市全体の有権者総数は12,000÷0.30=40,000人となる。
したがって、Y地区の有権者数は40,000×0.33=13,200人よって
(?)=13,200-(323+2010+6626+2411)
=1830
正解はCである。
例題④ 集合
▽問題
クラス46人に対して、通学時に電車、バスを利用するかどうかに関してアンケートを取ったところ、電車を使う人が28人、電車もバスも使わない人が5人いた。
バスのみで通学している人は何人か。
選択肢
A 7人
B 13人
C 18人
D 23人
◎解答
正解はB。
ベン図を利用する。(図は省略)
46 – 5 -28 = 13 人
▽問題
クラス46人に対して、通学時に電車、バスを利用するかどうかに関してアンケートを取ったところ、電車を使う人が28人、バスを使う人は16人、電車もバスも使わない人が5人いた。電車とバスの両方を使う人は何人か。
選択肢
A. 3人
B. 4人
C. 5人
D. 6人
◎解答
正解はA。
解説:
ベン図を利用する(図は省略)
28 + 16 – x + 5 = 46が成り立つので、これを解くとx = 3
したがって電車とバスの両方を使う人は3人。
例題⑤ 確率
▽問題
プロバスケットボール選手カードとプロサッカー選手カードが両方ランダムに入っている一つの袋がある。入っている割合は65:35で、プロバスケットボール選手カードの12%、プロサッカー選手カードの18%にはサイン入りのレアカードが入っている。この中からランダムに1個ずつを取り出して、再び袋に戻すことを繰り返す。この条件において以下の問いに答えよ。
2回取り出して1回もレアカードが出ない確率を求めよ。ただし必要に応じて小数点以下は四捨五入せよ。
選択肢
- 72%
- 74%
- 79%
- 80%
◎解答
正解:B
プロバスケットボール選手カードは65%、プロサッカー選手カードが35%入っている。
プロバスケットボール選手カードのレアカードでないものが出る確率は88%で、プロサッカー選手カードのサインなしの確率は82%
1回取り出してレアカードなしとなる確率は、65%x88% + 35%x82% = 0.572+0.287 = 0.859
であり、2回ともレアカードが出ない確率は、
0.859×0.859=0.737881
したがって74%が正解となる。
▽問題
あみだくじで当たりハズレを作った。選択肢は15個でそのうち当たりは3つだけである。
9人が順番にそれぞれ選択肢を選んであみだくじをスタートした。
最初にあみだくじの選択肢を選んだ2人がどちらともハズレとなる確率を求めよ。
選択肢
A 22/35
B 44/75
C 5/7
D 2/5
◎解答
正解はA
最初にあみだくじをひく人がハズレとなる確率は12/15。次に引く人がハズレをひく確率は11/14。求める確率は12/15 x 11/14 = 132/210=22/35
例題⑥ 場合の数
▽問題
男子8人、女子6人の陸上部からマネージャーを2人選びたい。男女それぞれ1人ずつ選ぶとき、選び方は何通りか。
選択肢
A. 14
B. 24
C. 28
D. 42
E. 48
◎解答
正解はE。
男子、女子の選び方がそれぞれ8通り、6通りであるので、 8×6= 48通り。
▽問題
サークルのメンバー8人が海外旅行に行くことになった。ハワイに行くグループが5人、オーストラリアに行くグループが3人であるとき、グループの作り方は何通りありえるか。
選択肢
A. 24
B. 28
C. 40
D. 48
E. 56
◎解答
正解はE。
8人の中からオーストラリアに行く3人を選び、残った人はハワイに行くと考えればよいから、8C3=56通り。
例題⑦ 計算
▽問題
ある自動車学校には123人の生徒が登録している。大学生と社会人がいて、普通自動車免許と大型二輪免許を取りたい人が混在している。自動車の免許を取りたい大学生は大型二輪免許の免許を取りたい大学生より13人多かった。
また、大学生と社会人の人数差は53人であった。
大学生は何人か。
選択肢
A.35人
B.53人
C.70人
D.88人
◎解答
正解はA。
大学生と社会人の人数差が53人だから、
少ないほうが( 123 – 53 ) ÷ 2 = 35人、
多いほうが、( 123 + 53 ) ÷ 2 = 88人。
となる。
自動車の免許を取りたい大学生は大型二輪免許を取りたい大学生より13人多いので、大学生の人数をUとすると、
大型二輪免許を取りたい大学生:( U – 13) ÷ 2
自動車の免許を取りたい大学生:( U + 13 ) ÷ 2
Uは整数になる必要がある。その場合、上記の式で満たされるUは奇数でなければならない。つまりU=35。大学生の人数は35人
▽問題
ある自動車学校には155人の生徒が登録している。大学生と社会人がいて、普通自動車免許と大型二輪免許を取りたい人が混在している。自動車の免許を取りたい大学生は大型二輪免許の免許を取りたい大学生より25人多かった。
また、大学生と社会人の人数差は75人であった。
大型二輪免許を取りたい大学生は何人か。
選択肢
A.30人
B.45人
C.65人
D.70人
◎解答
正解はB。
大学生と社会人の人数差が75人だから、
少ないほうが( 155 – 75 ) ÷ 2 = 40人、
多いほうが、( 155 + 75 ) ÷ 2 = 115人。
となる。
自動車の免許を取りたい大学生は大型二輪免許を取りたい大学生より25人多いので、大学生の人数をUとすると、
大型二輪免許を取りたい大学生:( U – 25 ) ÷ 2
自動車の免許を取りたい大学生:( U + 25 ) ÷ 2
Uは整数になる必要がある。その場合、上記の式で満たされるUは奇数でなければならない。つまりU=115。大型免許を取りたい大学生の人数は45人
まとめ
本記事では、SPIの過去問や例題を交えながら、言語問題・非言語問題の種類やそれぞれの対策法を紹介してきました。
言語問題は国語の問題です。
SPI独自の出題方法に慣れておきましょう。
一方で非言語問題は数学の問題で構成されており、公式を覚えて解法を理解することが大切です。
言語も非言語の問題も、SPIの過去問を解くことで実力がついてきます。
ぜひ本記事を参考にして、SPIの過去問に挑戦してみてください。
自信を持って本番に臨めるよう祈っています。