企業のうち90%以上がSPIを導入して採用選考を行っています。
あなたが志望する企業もSPIを導入している可能性はかなり高いでしょう。
SPIには性格検査と能力検査が含まれています。
本記事では性格検査にフォーカスし、詳しいお話をしていきます。
性格検査は、単に企業が就活生の性格や適性を知って採用選考に役立てる目的だけでなく、内定後に役立てる意味もあります。
ですので、企業にとって性格検査のデータは大変重要なのです。
ここでは、SPIに不安を抱える就活生のために、SPI性格検査の攻略法をガイドいたします。
SPIの性格検査について
SPIの性格検査は、単なる形だけのテストではありません。
企業は明確な目的と意味を持って導入しています。
SPI性格検査はなぜ重要なの?
SPI性格検査が、単なる形だけのテストだったらそれほど重要性はないでしょう。
しかし、SPI性格検査は形だけではなく、きちんと意味を持ちます。
その意味とは、企業が個人の性格を把握し、評価するためだけではありません。
その受検者が企業の社風やスタイル、業務内容に合うかどうかも見極めるためにも重要です。
企業は受検者の知的能力だけでなく、チームで適切にコミュニケーションがとれるか、馴染めるかといったところも判断したいのです。
そのために性格検査というツールを設けています。
早い話が、企業との相性を見極めたいのです。
SPI性格検査の概要
SPIの性格検査においては、受検者は約300問に及ぶ質問に回答しなければなりません。
膨大な量だと感じるでしょうが、答えを求める問題とは異なるため、サクサク答えられるはずです。
自分のことに関する質問ばかりなので、特に悩んで答える必要はありません。
直感に従って答えていけば1問あたりにそんなに時間はかからないはずです。
性格検査では、一貫性や誠実性、ストレス耐性などが多角的に評価されます。
性格検査の出題傾向と目的
SPI性格検査を実際に受けてみる前に、どのような質問がされるのか知っておきましょう。
また、企業がどのような理由や目的で性格検査を実施するかも知っておくといいでしょう。
端的にいうと、企業は性格検査を通じて受検者の思考パターンや特性を理解したいと考えています。
それでは、性格検査は実際にどのような形式で出題されるのでしょうか。
性格検査ならではの特徴とは
性格検査ではおよそ300問も出題されるため、さまざまなタイプの質問に回答することになるでしょう。
ほとんどの問題は、受検者の個性や価値観、ストレス耐性を調べるための質問です。
例えば、トラブルに遭遇した時にどのように対処するか、チーム内での役割は何かなど、実際に業務をすることも想定して質問が作られています。
企業の理想の人物像を理解しておく
企業には必ず、求める人物像というのがあります。
その人物像に完全に当てはまっていなくてもいいのですが、ある程度は当てはまっている必要があるでしょう。
ほとんど当てはまっていなかったり、真逆のタイプだったりすれば適性がないと判断される可能性があります。
ただ、当てはまりたいからといって嘘をついてまで答えるのはよくありません。
あくまで正直に答えましょう。
ただ、正直に答えるのだとしても、性格検査を受検する前に企業が求めるイメージを把握しておくことは大切です。
その人物像に寄せようとしなくてもいいですが、自分が志望する企業の理想のイメージくらいは把握しておきましょう。
SPI性格検査には何か対策が必要か?
性格検査では基本的に嘘はつけず、事実に忠実に答えていくものなので、対策はいらないでしょう。
机上学習は不要です。
とはいえ、前もって準備しておきたいことがあるのでここで確認しておきましょう。
自己分析をしておく
性格検査には、能力検査のように正解がありません。
そのため、正答率を上げるための勉強は不要です。
しかし、強いて対策できることがあるとすれば、自己分析をすることです。
自己分析をして自分という人間が客観的にわかっていれば、各設問に対して素早く回答できるでしょう。
自分ってどういう人間だろう?と自分でもわかっていない部分が多いと、各質問で立ち止まってしまう可能性があります。
性格検査にも制限時間があるため、時間内にすべての質問に回答しておきたいものです。
でなければ的確なデータが出ません。
性格検査の対策として、ぜひ自己理解を深めてくださいね。
性格検査のための実践とは
性格検査は能力検査のように対策は不要ですが、模擬テストを体験してみるとあらかじめ準備ができるでしょう。
過去に出題された性格検査の問題に触れてみれば、当日どのような質問がされるか傾向がわかります。
心の準備ができるため、当日心構えができるでしょう。
過去問を使い、制限時間内にすべての質問に答えられるかどうかも試してみてください。
自己分析が大切!その自己分析の方法とは?
SPIでは自分について多くの質問がされるため、自分が自分についてよく知らないことには意味がありません。
ですから、性格検査のためにできる対策として、自己分析をしておくことをおすすめします。
それでは、自己分析をするにはどうすればいいか、解説していきます。
自己分析のステップを踏んで自己理解を深めよう
自己分析をすれば自己理解が深まり、性格検査の問いに答えやすくなります。
自己理解は就活において重要な部分です。
自己分析するには、あなたの強みや弱み、興味のあることや譲れない部分などを洗いだしてみてください。
紙に書き出すと可視化できてわかりやすいでしょう。
次に、洗いだした特徴が日常生活にどのような影響をもたらしているかについて考えてみるのです。
個人の特性は何らかの形で影響しています。
例えば人間関係で影響することもあるし、暮らしの中でよくも悪くも影響することがあるのです。
洗いだした特徴の影響を考えれば、自己分析がより深まるでしょう。
性格検査は自己アピールの場
考え方によっては、性格検査は自己アピールの舞台ともいえます。
性格検査を通して企業に自分という人間をアピールできるのです。
自分のいいところを前面に出すチャンスです。
特に、自分の特性の中で企業が求める人物像と合致する要素があれば、アピールポイントになるでしょう。
自己分析は性格検査のためだけのものではない
自己分析は、単に性格検査の回答を準備するためだけに行うものではありません。
自分のキャリアゴールを明確にする上でも役に立つでしょう。
ご自身の興味や価値観、強みを理解することで、適したキャリアが見えてきます。
面接などの場面で、なぜその企業を選んだのか、将来の貢献度を説明する時にも活用できます。
自己分析を深めることで、性格検査がしやすくなるだけでなく、就職活動が充実するのです。
将来のためにも自己分析は役立ちます。
だから決して損はしません。
自分の性格や価値観が客観的にわかるほど、企業とのマッチング効果を高めることができます。
自分と合わない的外れな企業に応募することもなくなるでしょう。
自分を知れば、自分と相性の良い企業もおのずと見えてきます。
その結果、マッチング率が上がって採用率が高まるのです。
SPI性格検査当日の流れ
SPI性格検査の重要なステップを知っておきましょう。
テストセンターでの受検手順とWebテスティングの流れについて解説します。
テストセンターでの受検では、受検日時や場所を確認し、試験のルールに従い、集中力を保ちながら問題を解答していきます。
Webテスティングでは、安定したインターネット環境と静かな環境を確保し、試験監督の指示に従いながら受検しましょう。
回答する時に気を付けるべきこと
SPI性格検査の対策は特にないですが、前述したように、自己分析を通じて深めた自己理解が役立つでしょう。
矛盾した回答を避けるためにも、過去の行動や価値観を振り返り、質問に対して一貫性のある回答を提供してください。
一貫性のある回答は、企業に信頼性と誠実性をアピールすることにもつながります。
面接官に好印象を与えるでしょう。
ぜひこれらのコツを意識して、SPI性格検査で自己を適切に表現してください。
まとめ
本記事では、SPI性格検査の概要から具体的な対策法を詳しく解説してきました。
多くの企業がこれを採用選考の一環として重視しています。
受検者は出題傾向や目的を理解しておきましょう。
性格検査は個人の性格や適性を評価する目的で実施されます。
特別な対策は不要ですが、自己分析は効果的な準備となります。
受検の流れや回答のコツを把握し、検査への不安を軽減しましょう。
PI性格検査は自己理解を深める良い機会であり、自己成長につながります。