はじめに
SPIといえば、多くの就活生が通らなければいけないテストです。
志望する企業に採用されるためには、SPIにも合格しておくと有利です。
ですが、そのSPI対策として何をすればいいかわからない方や、SPI対策になる本の選び方を知りたい方もいるでしょう。
そこで本記事では、SPI対策に有効な書籍の選び方や、効果的な対策法を紹介します。
下記のような就活生にぴったりな内容となっておりますので、ぜひ最後までご参考にしてください。
- SPI関係の書籍がたくさんあって何を基準に選べばいいかわからない
- SPI対策をしたいけれど何から手をつければいいかわからない
- SPI対策になる本選びで失敗したくない
SPI対策をスタートさせようとしている方や、SPI用の本を購入したい方にとって有益な内容となっています。
SPI対策の本はどうやって選べばいい?
効果的にSPI対策をするためにも、本の選び方は重要です。
以下に4つのポイントを挙げておきますので、ぜひご参考にしてください。
- 志望する企業が採用している受検法を選ぶ
- 自分が受検する年度の本を選ぶ
- 対応しているSPIの種類で選ぶ
- 問題重視がいいか解説重視がいいかで選ぶ
それでは、各ポイントをみていきましょう。
志望する企業が採用している受検法を確認する
SPIには4つの受検方法があります。
テストセンター、Webテスティング、ペーパーテスト、インハウスCBTの4つです。
受ける企業によって受検方法は異なります。
受検方法が異なれば、出題範囲や傾向も異なります。
そのため、受検する受検法に合わせた本を探してください。
それでは、各受検方法の特徴や、それに応じた書籍の選び方を紹介していきます。
テストセンター
テストセンターでの受検では、専用の会場に行くことになります。
そこでパソコンを使ってSPIの試験を受けます。
SPIの試験では、言語・非言語問題・性格検査があります。
さらに、企業によっては構造的把握力検査も追加される場合があります。
テストセンターで受けた試験結果は、1年間他の企業の選考の際に活用できます。
Webテスト
自宅で受けられるのがWebテストです。
最近では、インターンシップの選考や本選考でも、Webテストを採用する企業が増えています。
Webテストは普通のSPIの本で対応できますが、なるべくWebテストに対応している参考書を選びましょう。こちらもテストセンターと同様に、1年間他の企業の選考でも活用することができます。
ペーパーテスト
企業が指定した会場まで足を運び、マークシートで答えを埋めていきます。
言語・非言語問題、性格検査が行われます。
外資系企業を受ける場合は、英語のテストが含まれる場合が多いです。
一般的なSPIのテストでは英語に対応していないことが多いので、お気を付けください。
英語の対策をしたい時は、SPI英語用の書籍を選びましょう。
インハウスCBT
インハウスCBTとは、企業のパソコンを使って受検します。
言語・非言語問題と性格検査が実施されます。
転職活動や中途採用の時にも、インハウスCBTが用いられることがあります。
面接と同日に実施されることもあるので、日ごろから対策をしておくことが大切です。
自分が受検する年度の本を選ぶ
自分が受検する予定の年度に合った本を選ぶことをおすすめします。
年度が大きくズレていると、出題範囲や傾向がズレてしまう場合があります。
SPIの問題には傾向がありますが、毎年変わる場合があります。
大きく見直される場合もあるので、年度があまりに違い過ぎると対策になりません。
先輩が使っていたものを譲り受ければ節約になりますが、最新の出題傾向に触れることを優先してください。
お金はかかっても、自分が受ける年度に対応した最新版を入手することをおすすめします。
最新のSPI対策本があれば、しっかりと対策ができるでしょう。
対応しているSPIの種類で選ぶ
SPIにも種類があり、大きく3つに分けられます。
その3つとは、高卒者を対象としたSPI-H、 中途採用者を対象としたSPI-G、就活生に関係する大学新卒者向けのSPI-Uです。
どれも非言語・言語問題、性格検査が含まれていて、出題範囲も同じですが、出題内容や難易度までは合致しません。
高卒者を対象としたSPI-Hよりも、中途採用者や大学新卒者向けのSPI-G、SPI-Uの方が難易度が高くなるでしょう。
ですから、SPI対策本を選ぶ時はSPIの表記だけで決めないでください。
どの種類のSPIに対応しているかを確認して選びましょう。
SPIの本を使って効率よく対策するには?
本を使って効果的にSPIの対策がしたい就活生のために、ポイントを紹介します。
- 解説を読んで解き方を理解する
- 共通の分野から勉強する
- 同じ本を何周もして慣れておく
- 時間意識を持って解いてみる
それでは一つずつみていきましょう。
解説を読んで解き方を理解する
SPIの対策を初めてする方は、解説を読むのに時間をかけてください。
理解できるまでじっくり読みましょう。
問題を解くことも大事ですが、それ以上に解説を読んで理解することが大切です。
解説を読むことで、その問題に対する答えの導き方や思考法がわかります。
解き方のコツや要領がわかります。
簡単に感じた問題でも、解説を読むことでさらに理解が深まり、もっと得意になることもあります。
読書感覚で解説を丁寧に読んでみましょう。
SPIはパターンが決まっています。
パターンが決まっているということは、解き方がわかっていれば意外に簡単に解けるのです。
一つ一つの問題に時間がかからなければ、余裕をもって問題を解いていけるでしょう。
特に非言語問題は、解き方を知っていると回答の速さが上がります。
例えば数学の公式や解法を知っていれば、知らない時よりも1問に対する時間が短縮します。
SPIにはパターンがあると伝えましたが、多くのパターンを知っていれば、それだけ高得点をとりやすくなります。
ですので、SPIの対策を始めた当初は、ぜひ解説重視にしてみてください。
共通の分野から勉強する
前述したように、SPIの受検方法によって、出題範囲が異なります。
企業によっても形式が変わるため、対策する時はまず共通の問題から学習するといいでしょう。
SPIでは、たいてい非言語・言語問題が出題されます。
非言語・言語問題は共通の分野といえます。
ですので、まずは非言語・言語問題の対策をするといいのです。
企業によっては構造的把握力検査や英語が出題されますが、これらは共通とはいえません。
そのため後から勉強して構いません。
最初は共通の分野から勉強するといいです。
共通分野をマスターしておけば、どの企業のSPIでも対応できるでしょう。
言語問題では、たいてい「文の並べ替え」、「空欄補充」、「長文読解」が出題されます。
受検方法に関係なく出題されるでしょう。
一方で非言語問題では、「代金の精算」、「資料の読み取り」、「長文読み取り計算」、「整数の推測」以外の科目は共通で出題されるので、優先的に勉強しておきましょう。
同じ本を何周もして慣れておく
SPIの対策においては、異なる本をいくつもこなそうとするより、一冊の本とじっくり向き合ったほうがいいです。
飽きるかもしれませんが、一冊の対策本を繰り返し解くことにより、力がついてきます。
パターンを理解するのにも、繰り返し解くことはおすすめです。
何度も解くことで、自分の弱点や得意な部分が見えやすくなります。
得意分野に関しては、本番でも難なくクリアできる可能性が高いので、何度も解く必要はありません。
正答率の低い苦手な問題を特に重点的にリピートしましょう。
そうすれば苦手の克服につながりますし、応用力アップにもつながります。
時間意識を持って解いてみる
SPIには時間制限があるため、時間意識を持って解くことは大切です。
時間意識がなければ、当日気づいたら時間がなくなっていたなんてことになるでしょう。
余裕をもって解くためにも、本番の所要時間と同じ時間で解いてみましょう。
時間というプレッシャーの中で解くトレーニングをするのです。
特にテストセンターやWebテストの受検では、1問ごとに制限時間が設定されています。
そのため時間を意識することは必須です。
1問にじっくり向き合っていたら、解答している時間がなくなってしまいます。
SPI対策はいつスタートするといい?
SPIの対策に必要な時間は人それぞれですが、少なくとも余裕をもって三年生の夏ごろには進めておくと良いです。
理由として、夏インターンから就職活動は始まっていると言われており、その際にもテストが課されるからです。
また、本選考がスタートすると、エントリーシートの記入や面接対策、企業分析などで忙しくなるでしょう。
そんな慌ただしい時期にSPIの対策をしようとしても難しいはずです。
ですので、SPIの対策は余裕をもって始めることをおすすめします。
特に、苦手な分野が多い人ほど時間がとられるでしょう。
3ヶ月間もあれば、最初の1か月間は問題傾向の把握や、SPI全体の特徴を把握することに時間を割けるでしょう。
2〜3ヵ月目では苦手な分野の対策に特に力を入れてください。
企業独自の出題に向けた対策もできるでしょう。
就職活動では、タイトな予定ではなく余裕を持って予定を立てることをおすすめします。
ストレスは負担になって能率が低下するので、負担がかかりすぎないスケジュールになるよう工夫してください。
SPI対策でおすすめの本5選
SPI対策のためにどのような本を選べばいいかわからないあなたに、おすすめの5選を紹介します。
これが本当のSPI3だ! 2026年度版
参照ページ:Amazon
ペーパーテスト・テストセンター・Webテスティングといった3つの受検方法に対応しています。
SPI対策本といえばこれと言われるくらい代表的でポピュラーです。
就活生から「赤本」と呼ばれるくらいです。
講義形式で丁寧な解説が出ているのが特徴です。
基本的な知識に自信のない方も使いやすいでしょう。
これが本当のWebテストだ!(3) 2026年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】
参照ページ:Amazon
Webテスティング用の本です。
SPI対策になるのはもちろん、CUBICやTAL、TAPのテストにも対応しているのが心強いです。
分野別にトレーニングができるほか、模擬テストも収録されているので力試しができるでしょう。
より短時間で解けるようなコツについても解説しているので、とても参考になります。
2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
参照ページ:Amazon
テストセンターとペーパーテストの最新問題や頻出問題が充実しています。
さまざまな実践問題に取り組めるので、基礎力をつけてから本書をご活用するのがおすすめです。
2025年度版 SPI3(言語・非言語)をひとつひとつわかりやすく。 (就活をひとつひとつシリーズ)
参照ページ:Amazon
SPI3の非言語問題・言語問題の解き方を基礎からじっくり学べます。
左のページに解説が掲載されており、右のページに練習問題が出ています。
解説を読んで理解してから確認テストができるので、インプットとアウトプットが効率的にできます。
就活BOOK2025 でるとこだけのSPI
参照ページ:Amazon
本書はSPIの試験で頻出される問題順で勉強できます。
全問題に難易度が出ているのでわかりやすいです。
本番まであまり時間がない方でも、この一冊で対策が完結します。
よくある質問
SPI対策に関して、よくある質問を取り上げます。
SPI対策するなら本は必須?
しっかりSPI対策をしたいなら、本はあったほうがいいでしょう。
特に初めてSPIを受ける方は、SPIの概要や問題傾向を理解しておくことが大切です。
それにはSPIに特化した本が役立つでしょう。
SPIに関する書籍には、対策法が網羅的に記載してあります。
無料公開されている問題もありますが、限定的なので徹底的に対策するのには向かないでしょう。
本があれば解説も読めますし、問題の解法やコツがわかります。
性格検査の対策ではどんなことをすればいい?
性格検査の対策としては、どのような質問に答える必要があるか把握しておくことが大事です。
ただ、ほかの分野のように問題形式ではなく、質問に答えていく形式です。
特に難しい対策はする必要がなく、当日は正直に質問に答えていけばいいでしょう。
性格検査を実施する目的は、企業の業務や社風に合っているか確かめることです。
入社後のミスマッチを防ぐために行われるため、頭脳は求められません。
とはいえ、採用されたいからといって嘘をついてまで企業が求める人物像に寄せすぎてしまうと、入社してから大変になる可能性があります。
性格検査は正直に答えることが基本です。
まとめ
SPI対策の中でも、本を用いて対策する方法について詳しくみてきました。
SPI対策のために本を選ぶ時は、以下の4つを大事にしてください。
- 受検方法に合った本を選ぶ
- 自分が受検する年度の本を選ぶ
- SPIの対応している種類で選ぶ
- 問題重視か解説重視かで選ぶ
対策する時は解答よりも、解き方のパターンを覚えることが大切です。
早めに対策を始め、志望企業の採用試験に備えましょう!