はじめに
SPI対策は就職活動で必ずと言っていいほど直面する壁です。
SPIの結果を良くするためにも、計画的に対策をする必要があります。
SPI試験の対策を開始する時期としては、三年生の夏インターンの開始前が効率的です。
勉強法としては、過去問を解くことや問題の構造を把握することです。
基本的に小学校・中学校で学習した内容が中心に出題されるので、一度学んだことのある範囲がほとんどです。そのため極度に難しい問題が出題されるわけではないので、インターンに多く参加するためにも、早めの取り組みが大切になります。
避けては通れないSPIは、いつ頃から対策をスタートすればいいのでしょうか。
本記事で一つずつ対策していきますので、ぜひご参考にしてください。
始める時期によって結果は変わってくる
多くの企業がSPIを採用しています。
大学受験ほど難しくはないものの、就活生は勉強して準備をしておかなければなりません。先ほど小学校・中学校の問題がほとんどと伝えましたが、かといって何も準備せずにSPIで高得点をとるのは難しいでしょう。
SPI対策を始める時期は、個人の状況によって異なります。
しかし一般的にいうと、大学三年生の春頃です。大学3年生の春からでしたらまだ時間に余裕があるため、じっくり対策ができるはずです。
SPIの出題範囲は広い
SPIの出題範囲は広く、出題される種類は多いです。
隈なく対策して網羅するには、やはりそれなりの時間が必要でしょう。
出題範囲の中には、あなたが苦手な範囲も含まれている可能性があります。
弱点を克服するための計画を立てる必要があります。
ですが、そもそもSPI対策を始める時期が遅すぎれば、計画に沿って対策している時間がなくなります。
ですので、余裕をもって早めにSPI対策を始めれば、弱点を克服する時間も持つことができ、全体的にカバーできるようになるのです。
対策を始める時期はいくら人それぞれでいいとはいっても、やはり早めに対策するに越したことはないでしょう。
対策する時期が遅すぎれば、時間がなくて焦ってしまいます。
その結果、一つ一つの対策に手が届かなくなり、苦手な分野を克服するところまで手が回らない可能性があります。
一つの目的に向かって計画的に準備し、対策を進め、自分の苦手な分野も克服していきましょう。
しっかり対策すれば、自信を持って臨めるでしょう。
SPI対策を始めるベストなタイミングはいつ?
個人によってSPI対策を始める時期には違いが出てくるでしょうが、強いて理想的な時期をいうなら、前述したように大学3年生の春頃です。
このくらいのタイミングで始めれば、余裕をもって対策ができます。
対策する時間に余裕があれば、SPIの問題形式や種類に触れる時間がたくさんあり、慣れることができます。
時間に余裕があれば、自分に合った勉強法を探すこともできます。
勉強法を模索しているうちにSPIの本番が来てしまった…なんてことにはなりません。
大学3年生の春にスタートすることで、就活と学業も無理なく両立できます。
しかし就活生によっては、どうして大学3年生の春頃がベストなタイミングなのか疑問を持つでしょう。
なぜこの時期が理想的か、理由を説明します。
インターンシップは大学3年の夏から始まる
多くの企業ではインターンシップが導入されています。
インターンシップが行われるのは、たいてい大学3年生の夏から秋です。
ここでの実務経験が、就職活動全体にも大きく影響することも珍しくありません。
ですから、インターンシップを踏まえた上でも、SPI対策を早めにしたほうがいいのです。
そうすれば、インターンシップの選考に向けて余裕をもって取り組めます。
キャリアプランを明確にできる
SPI対策を通して自己分析をしたり、キャリアプランを明確にしたりして、結果的にキャリアプランが明確にできます。
自分の得意分野や性格診断の対策をすると、就職活動における自己PRや志望動機も書きやすくなるのです。
自己分析がしっかりできていたほうが的確に自己を表現でき、面接やエントリーシートで有利になります。
早くから始められなくても焦らなくて大丈夫
仮に、大学3年生の春頃から準備ができなかったとしても、焦る必要はありません。
というのも、SPI対策は短期間でもできることがあるからです。
もちろん時間に余裕があったほうが落ち着いてできるので理想的です。
しかし、何かしら事情があって短期間で仕上げなければならなくなった場合でも、対策の仕方によっては十分な勉強ができます。
短期間で対策する場合は、特に計画性と集中力を持って勉強しましょう。
計画も集中力もなく取り組んでいては、限られた短い時間で十分な勉強ができません。
大学3年生の春には間に合わず、例えば大学4年生になって初めてSPI対策を始めるような時でも、学業やアルバイトの余白時間で効率的に学習できます。
SPI対策の取り掛かりが遅れたことで不安を感じる場合がありますが、その経験は就職活動において非常に役立ちます。
具体的なSPIの勉強法とは
スケジュールを立てる
SPI対策を始めるには、全体の予定を立てることが大切です。
まずは週単位で計画を立ててみましょう。
SPIで出題される言語問題や非言語問題など、各セクションに充てる時間を割り振るのです。
週の前半は非言語問題に集中的に取り組み、週の後半は言語問題に取り組むなど、バランスの良いスケジュールを立てましょう。
模擬テストを受ける
そして、ただインプットするだけではなく、定期的に模擬テストを行って力試しすることをおすすめします。
インプットをしたらアウトプットをする時間も作ることで、学習した内容を定着させることができます。
本番を意識して練習問題に取り組んでいれば、いざ本番を迎えた時でも動揺せず、落ち着いて取り組めます。
模擬テストを受ければ、時間配分や解き方の要領もより良くわかるでしょう。
ご自宅で確認テストをする時も、本番と同じ制限時間内で解きましょう。
時間内に解くことに慣れておけば、本番でも時間という圧力に負けず、スピーディーに回答できます。その結果、時間配分にも余裕が出てきます。
苦手分野を対策する
次に、苦手分野を重点的に克服することをおすすめします。
仮にあなたが非言語問題が苦手なら、基本的な計算問題から始めて少しずつ難しい問題に挑戦してみるといいでしょう。
最初から難易度の高い問題に取り組む必要はありません。日常で図形の問題や論理パズルに取り組むのもいいでしょう。空間認識能力や論理的思考力を養うことができます。
一方で、もし言語理解が苦手な場合、新聞を読む習慣をつけるのは非常におすすめです。
なぜなら、読解力を高めることができるからです。
さらに、ただ問題を解いて練習するだけでなく、解答を導く過程も理解するようにしましょう。
なぜその答えになるのか、どうして解けたのかという分析をすると、より理解が深まります。
もしSPIの問題を解いて間違った問題があれば、解法をチェックしながらなぜ間違ったのか理解することが大事です。間違っても、なぜ間違ったか、正解を得るためにはどういうプロセスを踏めばよかったのかと理解できれば、その問題への理解が深まり、克服できます。次は間違えず、スムーズに解けるでしょう。
こうした流れを繰り返すことで、SPIのスコアは上がってきます。
SPI対策としておすすめの勉強法とは
SPI対策の勉強法は一つだけではありません。いくつか方法があります。一つは独学です。
オンラインや書店でSPI用の教材を購入し、それをベースに勉強を進めていきます。市販の参考書や過去問集を用いて、苦手な分野を集中的に勉強するのもいいでしょう。最近はネット上でSPIの問題を公開しているサイトも多いので、それらを活用するのもおすすめです。お金もかかりませんし、時間や場所を選びません。
もう一つのアプローチとしては、塾や予備校を利用することです。専門の講師が指導してくれるため、自分一人ではどうにもSPI対策ができないという方や、プロから教わったほうが安心という方におすすめです。
周りにも自分と同じ就活生がいるため、良い刺激になってやる気が出てくるでしょう。いずれの方法を選ぶにしても、大事なのは続けることです。毎日5分でも10分でもいいです。
あまり時間にこだわらず、短時間でも集中することを意識しましょう。短時間でも密度の濃い勉強ができれば、実力がついてきます。
コツコツ続けることが成功へとつながるでしょう。
数的処理の対策をするにはどうする?
数的処理が苦手な方もいるでしょう。
数的処理は、SPIで特に重視されている分野の一つです。
計算処理の問題が出題されるほか、論理的思考やデータ解釈の能力も問われるでしょう。
数的処理の対策をするには、まず基礎的な計算問題から始めることです。
そして慣れてきたら少しずつ難しい問題に挑戦していきましょう。
例題を何度も解いているうちに、計算処理の速さや正確性が身についてくるはずです。
言語問題の対策をするには
言語理解で高得点を得るには、語彙力や読解力が必要です。
これは習慣的にも身につけることができます。
例えば、日常生活の中で雑誌や新聞、本など活字を読む機会を増やすことです。
読む習慣をつけると言語に触れる機会が増え、語彙力や読解力が高まるでしょう。
日頃からさまざまな情報を読むようにしてください。
非言語問題はどう対策すればいい?
非言語問題では図形問題がよく出てくるので、図形のパターンを覚え、認識する必要があります。
図形問題に強くなるためにも、多くの図形問題を解いてみることです。
空間認識能力を鍛えることも大事です。
図形問題を解く際は、自分で図を描き、可視化できるようにすると解きやすくなります。
構造把握問題の対策をするにはどうする?
構造把握問題が出題される場合もあります。
構造把握問題では図表がよく出てくるため、日常からグラフや表からデータ分析をする癖をつけるといいでしょう。
グラフや表は、新聞やニュースサイトにもよく出ています。
経済に関するニュースでは特によく出てくるので、慣れるためにもぜひ目を通してみてください。
構造把握問題では、読解力も求められます。
なぜなら、問題を解くにあたって情報を正しく読み取り、理解する力が必要だからです。
この力を養うためには、日常生活で多様なジャンルの文章に触れることです。
さまざまなテーマを扱った文章を読むことで、情報をインプットし、整理する訓練ができるでしょう。
論理的に構成された文章や、難解な内容の文章に慣れておくことは特に重要です。
構造把握問題は特にコンサル業界で出ることが多いので、コンサル業を志望している就活生は、ぜひ確認しておきましょう。
模擬テストを受けてみる
本番に強くなるためにも、定期的に模擬テストを受けましょう。
試験会場の雰囲気に慣れることができます。
模擬テストの結果を参考に、自分の得意分野と不得意分野を明らかにし、計画的に勉強に取り組めます。
仲間と勉強する
仲間と一緒に勉強することを「ピア学習」といいます。
SPI対策をするにあたり、ピア学習をするのもおすすめです。
仲間がいれば互いにわからないところを教え合うことができます。
一つの問題について議論することも、より理解を深めることにつながるでしょう。
仲間がいればやる気にもつながります。
上記のアプローチを組み合わせて、あなたに合った対策を進めてください。
継続は力なりとよく言いますが、これはSPI対策においても言えることです。
毎日少しずつでもいいので、コツコツ努力していくことで力がついてくるでしょう。
SPI対策を突破するための心掛け
SPI対策を突破するためにも、心構えが必要です。まずはあなたのペースで進めることです。SPI対策を焦ってもうまくいきません。なぜなら、人によって過去の学習環境は違うからです。周りの進捗が自分よりも早くても慌てないことです。SPI対策は就活の一部なので、それがすべてではありませんし、SPIの結果だけで企業に評価されるわけではありません。
SPIのほかにも自己PRや面接も評価の対象です。最終的に企業は総合的な観点からみてあなたを評価します。
ですので、SPIですべてが決まると思って焦らないことです。入念に対策することで、自分に自信もついてきます。
自己成長にもつながります。前向きな姿勢で取り組んでくださいね!
まとめ
SPIは単なる試験ではありません。あなたの能力や性格を掘り下げるための良い機会となります。
就活が終わってからも、SPI対策で得たものは役に立つでしょう。自分を見つめ、成長できる機会だとポジティブに捉えてください。SPIは就活において重要ですが、あくまで一つのプロセスです。
最終目標を持ち、可能な限りベストなタイミングで着実に進んでいきましょう!